日赤基金の財政

平成17年度 決算概況

平成18年9月14日に開催された第32回代議員会において、日赤基金の平成17年度決算および業務報告が審議のうえ承認されました。厚生年金基金は、代議員会の承認を得て決算書・業務報告書を厚生労働大臣に提出することになっています。
また、基金の経理は、「年金経理」と「業務経理」に区分されており、「業務経理」はさらに「業務経理業務会計」と「業務経理福祉施設会計」に区分されています。「年金経理」は、年金、一時金の支払いや年金資産の運用状況などの収支状況を明らかにする会計で、「業務経理業務会計」は、基金事務局に関する事務的な会計です。
また、「業務経理福祉施設会計」は、平成17年度から実施している全社的福利厚生事業のうち、基金が行う福祉事業のために設けられた会計です。

年金経理

平成17年度末の資産状況(貸借対照表より)

平成17年度末の資産状況

上記は平成17年度末時点での資産状況をイメージ図化したものです。
資産勘定は、年金純資産(固定資産と流動資産の総額から流動負債と未払金を差し引いたもの)の総額が2,877億円、特別掛金収入現価233億円の計 3,110億円に対し、負債勘定は、数理債務(加算部分の給付債務)が1,807億円、最低責任準備金(代行部分の給付債務)が1,139億円と資産評価調整控除額が430億円の計3,376億円となっています。
これら両者の差額266億円が決算書上の不足金(前年度からの繰越不足金;345億円、当年度剰余金;79億円)となっています。
しかし、資産評価調整控除額430億円は翌年度以降に繰り越された実質的な資産額でありますので、不足金からこれを差し引いた差額164億円が時価評価による剰余額となります。

(注1)
特別掛金収入現価」は、将来にわたり事業主が負担する特別掛金を現時点の価格に直した金額です。

(注2)
資産評価調整控除額」については、当基金では、当該年度の運用損失または運用収益の5分の4を次年度以降に繰り越して決算を行い、運用による時価の急激な変動幅を平均化する「数理的評価方式」を平成12年度から採用していますが、17年度は繰り越した額がプラスで実質的な資産であったので、「資産評価調整控除額」として負債勘定に計上しているものです。

平成17年度の収支状況(損益計算書より)

平成17年度の収支状況

平成17年度決算では、費用総額1,736億円に対し、収益総額は1,815億円で、損益計算書上は当年度剰余金79億円を計上しています。平成17年度は国内株式の上昇などにより3年連続のプラス運用(「 平成17年度資産運用概況 」参照)となり、数理的評価方式導入に伴う実質的な収益である資産評価調整控除額増加額が319億円あることから、当年度剰余金79億円との合計398億円が時価ベースによる今年度の実質的な剰余額となります。

(注)
資産評価調整控除額増加額」は、「資産評価調整控除額」(「平成17年度末の資産状況」参照)が前年度に比して増加した額です。

業務経理・業務会計

業務経理業務会計の平成17年度決算状況は次のとおりです。
基金の運営に必要な費用はほぼ全額が事業主の掛金収入で賄われています。
平成17年度決算では、不足金2,698万円を計上しましたが、これは「年金経理」へ7,500万円繰り入れたために発生したもので、実際に不足が生じているわけではありません。

損益計算書

(単位:千円)

費用勘定 収益勘定
科目 決算額 摘要 科目 決算額 摘要
事務費 186,051 平成17年4月から平成18年3月までの基金業務の運営に要した人件費・物件費 掛金収入 239,693 平成17年4月分から平成18年3月分までの事務費掛金収入
代議員会費 1,958 代議員旅費・会議費 雑収入 281 受取利息等
繰入金 75,000 年金経理への繰り入れ 不足金 26,979 平成17年度の不足金
雑支出 3,944 基金連合会の会費等
266,953 266,953  
貸借対照表

(単位:千円)

資産勘定 負債勘定
科目 決算額 科目 決算額
流動資産 117,280 流動負債 13,328
(現金) (22) (預り金) (762)
(預貯金) (97,446) (引当金) (5,719)
(未収事務費掛金) (19,812) (未払金) (6,847)
固定資産 29,064 基本金 159,995
(権利金敷金) (29,064) (基本金) (29,064)
基本金 26,979 (繰越剰余金) (130,931)
(当年度不足金) (26,979)
173,323 173,323

業務経理・福祉施設会計

業務経理福祉施設会計の平成17年度決算状況は次のとおりです。

損益計算書

(単位:千円)

費用勘定 収益勘定
科目 決算額 摘要 科目 決算額 摘要
福祉施設費 247,966 平成17年4月から平成18年3月までの福祉事業の実施に要した経費 掛金収入 257,517 平成17年4月分から平成18年3月分までの福祉施設掛金収入
剰余金 9,552 平成17年度の剰余金 雑収入 1 受取利息等
257,518 257,518  
貸借対照表

(単位:千円)

資産勘定 負債勘定
科目 決算額 科目 決算額
流動資産 9,552 基本金 9,552
(預貯金) (9,552) (当年度剰余金) (9,552)
9,552 9,552
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